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関節リウマチSearch


骨の病気 関節リウマチ

私達の体には、異物やウイルスなどが侵入してくると、攻撃したり、抗体をつくる防御システムが備わっています。これ免疫といいます。しかし、この免疫機能に異常がおこると、自分の細胞に対して抗体がつくられるようになり、自己を攻撃するようになります。これが「自己免疫疾患」です。

関節リウマチも免疫異常によっておこる「自己免疫疾患」のひとつで、全身の関節に慢性的な炎症が起こり、痛みや変形・軟骨や骨の破壊をひき起こす病気です。関節リウマチを患う比率は30代以上の人口の1%といわれており、男性患者の約3倍近く女性に発症しやすい病気です。

尚、関節リウマチの診断は、アメリカリウマチ学会で定めた以下の基準が世界で一般的に用いられています。(検査は血液検査・尿検査・関節液の検査・X線画像による検査を用います。)

アメリカリウマチ学会(ARA)の分類基準(1987年)
(1)朝のこわばり(一時間以上持続する)
(2)多関節炎(少なくとも3領域以上の関節の腫れ)
(3)手の関節の腫れ
(4)対称性の関節の腫れ
(5)リウマチ結節(主に関節部分付近の皮下にできるコブ)
(6)リウマトイド因子(リウマチ因子)陽性
(7)レントゲン検査で典型的な関節所見以上7項目のうち4項目以上を満たせば関節リウマチと診断される

<原因・症状>
原因ははっきりしていませんが、遺伝子の異常または遺伝子の損傷に加えて、ウイルス感染やストレス、過労、出産などが引き金になって、免疫異常が生じ、発症すると考えられています。

関節リウマチは比較的ゆっくりと進行し、その症状として初めは、だるさ、微熱、食欲不振などを感じます。次第に進行するにつれ、左右対象におこる関節の痛みや腫れ、また特徴的な症状としては手が握れない、指が使いづらいなどといった関節のこわばりが生じます。

関節のこわばりは就寝中などで関節を長時間動かさなかったときに起こりやすいので、朝の起床時が一番症状が出やすくなり、また、一旦症状がでると30分〜2時間程続くので生活に支障をきたします。

こうした症状が出たり治まったりする経過をゆっくりと辿りながら関節リウマチが慢性化していきますが、さらに症状が進行すると関節の炎症がひどくなり、骨や関節軟骨が破壊され、関節が変形していきます。

ただ、進行度合いには個人差があるため、一度発症すると関節が変形するまで進行が止まらないというわけではなく、発症しても数か月ののちに自然と症状が沈静化に向かう人もいるようです。

<検査・治療>
関節リウマチでは、皮下結節やシェーグレン症候群などの合併症を起こしやすいため、それらの検査を行います。関節に炎症がある場合は、血液検査で赤沈の亢進や白血球の増加、CRPの増加があります。X線検査では骨破壊や関節の変形がないかみます。その結果と関節リウマチ診断基準をもとに判断します。

病院の検査にて関節リウマチと診断されたら、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション療法、手術療法などの治療を行います。

関節リウマチは根本的な原因となる「免疫システムの異常」を治療することは、現在の医療では不可能とされていますが、上記の治療を組み合わせながら早期より行うことで、深刻な症状の進行を少しでも食い止められるよう治療にのぞみます。(Aikul)

基礎療法
ひとくくりに関節リウマチといっても、その症状や進行具合は一人一人異なりますので、まずは自分のリウマチの状態を知ることが必要です。それを知ることで、自分に合った運動や、食生活の仕方、安静具合などを毎日の生活の中できちんと守っていくことが、少しでもリウマチの進行を抑えるためにとても大切なことになります。

<運動>
関節を動かすと痛いからといって動かすのをやめると、どんどん関節が固まってしまいます。逆に、炎症を強く起こしているのに無理に動かすのは症状が悪化することもあるため、お医者さんと相談して「運動」と「安静」のバランスをとりながら適度に運動します。また、体が冷えると痛みが出たり症状が悪化することもあるため体温管理も心がけましょう。

<食生活>
リウマチだからといって食べたらいけない食材はありませんが、関節に負担をかけないためにも肥満にならないように気をつけなくてはなりません。また、治療で服用している薬によっては一部の栄養成分を多く摂ることで薬の作用が弱まったりという組み合わせはありますので、お薬を処方されたときは食べ物で気をつけることがないかなどの注意事項をよく聞きましょう。

尚、骨を強くするようカルシウムを多く含む食材や、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを含む食材などをバランス良く日常的に摂ることも大切です。

薬物療法
炎症や痛みがひどい場合には薬を服用します。効果が強い薬ほど副作用も強く出ることがあるため、初めは弱めの薬から処方して、効き目を見ながら少しずつ強めていきます。関節リウマチに処方される薬は大まかですが、以下のようなものがあります。

<非ステロイド系消炎鎮痛剤>
関節限らず炎症や痛みを和らげたり、熱を下げたりする作用のある薬で、関節リウマチそのものを治療する作用はありません。即効性があるので、関節リウマチの治療には最初にまず処方されます。効果の強さや、副作用などが異なるたくさんの種類があるため、個人の症状に応じたものを処方してもらいます。

主な副作用に胃腸炎や胃の不快感などがあり、胃薬と一緒に処方されることもあります。(主な薬品名として、アスピリン・ロキソニン・カロナール・バファリンなど)

<抗リウマチ薬>
抗リウマチ薬は免疫システムの異常を元に戻すことで、関節リウマチの進行を止めるよう作用する薬です。薬の効果が出るまでには個人差があり、早くて1カ月から長いと数カ月ほどかかる事もありますが、関節リウマチの早期から服用すると、後々の関節や骨の破壊を予防できるとされています。

ただ、抗リウマチ薬にもいくつもの種類があり、それぞれ個人によって効き目や副作用も異なりますし、人によっては効果がでた薬でも、長く飲み続けることで効果が薄くなることもあるので、その場合は別の薬に切り替えたりと、段階的に様子を見ながら個人に適した薬を探すことが必要です。

使用する薬によって副作用は胃腸の症状や口内炎などから、肝障害や血液障害などの重篤な症状がでることもあります。(主な薬品名として、リウマトレックス・リマチル・カルフェニールなど)

<副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)>
副腎皮質ホルモンとは、腎臓の隣にある器官「副腎」から生成されるホルモンの総称です。その合成薬は一般的に「ステロイド」と呼ばれ、強い抗炎症作用と免疫抑制作用があり、ごく少量で劇的に効果を発揮するため、関節リウマチを含め色んな病気に使用される薬です。

ただ、劇的な効果とともに、強い副作用があることでも有名な薬ですので、むやみな自己判断で多量に服用したり、勝手に服用を中止するのは厳禁です。特に、症状が良くなったからとか、副作用が恐いからといって急に服用をやめたりすると一気に症状が悪化することもあるため、服用量のコントロールは必ず医師に任せることが非常に大切です。

尚、主な副作用として肥満、副腎不全、骨粗鬆症、感染症などがあります。(主な薬品名として、プレドニンなど)

<予防法>
予防経過としてリウマチの正しい知識を身につけ、適度な運動と安静、食事を心がけながらうまく付き合っていくことが大事です。また、体にストレス環境を与えないことや、関節に痛みや腫れなどの異常を感じたら放っておかずにすぐに受診しましょう。

また、治療経過中であれば、痛いからといってあまり関節を動かさないと、手足が硬くなって機能が低下することがありますので、リハビリを行いながら筋力を落とさないようにしましょう。

【※参考ページ】関節リウマチの治療にハーバード大学医学部にて開発:活性U型コラーゲン