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肺の病気 気管支炎

気管支が炎症を起こし、主に咳(せき)や痰(たん)といった症状が現れます。症状が90日以内で治まるものを「急性気管支炎」、症状がそれ以上(数ヶ月や数年)続くものを「慢性気管支炎」と2つに分類されます。

なお、慢性気管支炎は、急性気管支炎が移行したものではなく、別の病気と考えます。この病気は、特に冬に多く、女性より男性の方が多いのが特徴です。

気管支の働き
気管支は、空気の通り道です。そして吸い込んだ空気には塵などの異物も含まれています。ですが、気管支には、体外から入ってきた異物を排除する機能があります。その機能を果たすのが「杯(さかずき)細胞」と「線毛細胞」です。

杯細胞は、粘液を分泌しており、気管支の内腔を潤して摩擦や異物から組織を守っています。線毛細胞は名前の通り、1つの細胞の頭に沢山の毛を持っており、気管支の内腔を被っています。なお、線毛細胞は杯細胞から分泌された粘液に浸っています。

異物が入ってきた時は、杯細胞が分泌している粘液が異物を絡め取ります。そして、異物が含まれている粘膜を、線毛細胞の毛が口の方へ動かすのです。なお、その粘膜は、咳と共に痰として口から外に出されます。

<急性気管支炎>
原因
風邪やインフルエンザをかかった場合に、併発する事が多いと云われています。ウイルスによるものが一番多く、他にはマイコプラズマ(ウイルスでも細菌でもない、その中間と位置づけされるもの)や細菌といったものがあります。

また、ウイルスと細菌の両方が原因となる事もありますが、その場合は、まずウイルス感染を起こした後に、細菌にて二次感染が起きると云うパターンが多いようです。これは、ウイルス感染によって気管支が炎症を起こすと、粘液の分泌量が増えるのですが、粘液が増えた分、気道が狭くなる為、細菌が付着しやすい環境となり、細菌によって感染するというものです。

痰の症状を例で挙げますと、初期の段階は白色だったのが黄色に変わったのであれば、初めはウイルス感染で発病しましたが(白色)、その後に細菌感染を起こして(黄色)しまったという事になります。なお、症状の程度としては、ウイルスの方が軽く、細菌の方が症状が強く現れると云われています。

症状
まずは、くしゃみ、頭痛、悪寒、鼻水、鼻づまり、体がだるいなどの風邪の症状が現れます。ですが、主な症状としては咳となります。初めは空咳ですが、次第に痰が伴う様になっていきます。咳が激しく現れ、それが続いてくると、胸やお腹の筋肉痛が現れる事もあります。

悪化すると、咳の後に喘鳴(ぜいめい・喘息の症状でみられる「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」と云った呼吸音)がする様になります。他には、38℃前後の発熱や食欲不振などがあります。

治療
まずは、咳を止める治療が中心となります。痰が出ておらず、ただ咳だけであれば、咳止めを使用します。ですが、痰が伴っている場合には咳止めは用いません。その場合は、去痰剤(きょたんざい)を使用します。

去痰剤とは、分泌物を薄めて、咳をした時に痰を吐き出し易くさせるものです。熱がある場合には、解熱剤を用いますが、子供は飲んではいけないお薬がある為、注意が必要となります。必ず医師に相談しましょう。そして、原因が細菌であれば、抗生物質を使用します。

インフルエンザ等のウイルスが原因であれば、抗生物質は効かないので、抗ウイルス薬を使用します。気管が狭くなっていて、喘鳴がある場合にはスチーム加湿器などを使う吸入治療を行います。

<慢性気管支炎>
原因
慢性気管支炎の原因は、はっきりと分かっていません。ですので、肺結核や気管支拡張症など、他の病気によって症状が現れているのであれば、慢性気管支炎とは呼びません。(原因が分かっているからです。)ですが、生活習慣や生活環境に大大きく関わっているのではないかと云われています。

まず、習慣で挙げられるのが「喫煙」です。環境では「大気汚染」で、例えば自動車の排気ガスが多い所に住んでいる、化学物質やガスなどを吸い込みやすい環境のお仕事に就いている場合です。前記で異物が入ってくると、粘液がそれを絡め取って咳と共に痰として体外に排出すると述べました。

喫煙や大気汚染といった習慣や環境ですと、気管支に異物が入ってくる量が多い為に、その分を体外に排出させる為に杯細胞は粘液を出さなくてはなりませんが、そのままでは対応できないので、杯細胞自身を増やし肥大化させる事で粘液量を増やすのです。粘液が増えるという事は、痰が増えるという事ですが、杯細胞が肥大化した事によって気道も狭くなります。

なお、慢性気管支炎にかかると、ほとんど場合、「肺気腫」と云う病気にもかかってしまう事が多いそうです。その場合にはこの2つの病気をまとめて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と呼ぶ事があります。

症状
痰を伴う咳が出ます。痰は粘り気があり、のどの方に押し出されにくくなります。他には、気道が狭くなる為、息切れや呼困難、また喘鳴が出る事もあります。これだけ聞くと、急性気管支炎と同じと思われるかもしれませんが、発熱や体のだるさなどといった症状はありません。なお、40才以上の男性に多いとされています。

治療
もし、喫煙をしているのであれば、まず喫煙を止める事が絶対となります。そして、痰を排出させやすくする為に去痰剤を使います。息切れの症状がある場合には気管支拡張剤を使います。

<慢性気管支炎と喘息の違い>
この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?どちらとも咳や痰が出る、喘鳴があるといった症状が見られます。この2つの違いは炎症の性質にあるという事です。慢性気管支炎は、タバコや排気ガスなどの有害物質の刺激によりが発症してましたが、アレルギーには関与していないと云われています。

それに対し喘息は、アレルギー体質の人に多く発病していまるようです。慢性は白血球の「好中球」という細胞、喘息は白血球の「好酸球」という細胞が炎症に関わっています。

検査には色々ありますが、痰検査の場合、この白血球にてどちらなのか判明します。(慢性であれば、痰の中に好中球がたくさん出ており、喘息であれば好酸球がたくさん出ます。)この2つは症状も似ている為、きちんと検査をしないと、区別がつきにくいものです。完治するためにもハッキリ区別を付け、完治を目指しましょう。